先日、「良久」 の慰労会ということで、アルバイトの女の子たちを連れて飲み会を行った。 総勢5人。 自由が丘の、とあるビルの地下一階にあるチェーン系の居酒屋。 入り口は、どういうわけか閉鎖されていて、勝手口から入る趣向。お店の遊び心からだろうか?真意の程は不明。 以前貰ったチラシに、 「絶対満足のお任せコース(3000円)に、飲み放題がついて男3980円、女3480円(2時間)」 という内容が在ったので、それを予約していた。 不景気なので、この店はこういう形で頑張っているのだろうと思った。 靴を脱ぎ下駄箱に靴を入れ店に入ると、客層は20代〜50代位までと幅広い。 店員もはきはきと、明るく頑張っている。 用意された席にスッと誘導され、始まり、始まり。 ここまでは良かった。 しかし・・・・・・・。 一言で言おう。 「料理、うーーむ・・・」 料理の味に関しては、個人の志向とかも在るのであえて美味い不味いは触れずにおく。 しかしその内容は、 「内容の乏しい鍋、皿だけがやたらでっかい刺し盛3点盛、サラダ、甘いチーズ豆腐とパン、〆におじやetc」 文字にしてしまうと、伝わり辛いかもしれないが、一人3000円にしてはその内容があまりにお粗末、貧弱だった。 そしてここの特徴は、皿だけが全てにおいてデカイ。 取り皿もでかい。 故に、机の上は皿で一杯になり、何やらご馳走が沢山並んでいるかのような錯覚を起こす。 これは計算された、店の狙いではないだろうか。 皿に乗っているものは、安価なものでお上品な量にまとめられている。 量が多かったのは、鍋の野菜だけ。そう野菜はふんだんに使われていた。大根、白菜、もやし、、、。 だが敢えて言おう。 「料理に文句はない!」 なぜなら、お任せコ〜〜〜〜スなのだ。 何がどういう風に出てこようと、お任せコ〜〜〜〜〜スなのだ。 任せたからには、何がどのように出てこようと受け容れるしかない。 だから「絶対満足のお任せ」といううたい文句に不満はあれど、料理に文句は一つもない。 次に、 「飲み放題。これは、インチキだ!!」 飲み物は、最初の一杯目が出揃うまで15分。 次に飲み物追加オーダーをするも、出てくるまでに常に10〜15分。 それも催促をしてである。催促しなかったら、永遠に出てこないのではと思わせるほどの間。 右隣、左隣には飲み放題ではない通常のお客さん。 ここのドリンクオーダーは、間髪をおかずに運ばれる。 90分で飲み物ラストオーダー、席は120分迄。 その半分以上は、飲み物を待っていた。 そして唯一これだけは早かった。 120分経つか経たないかでの、電光石火のお会計の催促。 「デカイお皿が所狭しと置かれ、大衆料理がお上品に盛られたお任せ料理コース」 「オーダーしても出てこない、飲み放題」 「電光石火のお会計」 このような露骨な営業方針は、私の予想をはるかに超えていた。 この方針は、会社や社長の方針だろうか。それとも営業成績を上げんとする店長の個人的やり方だろうか? 私は、悟った。 「安物買いの銭失い」 自分の愚かさを悟るも、敢えて店に一言 「そのやり方は・・・・・客を減らすぞ」 後記 しかし私も43歳となり、丸くなった事を実感する。 以前だったら飲み物を何回もこんなに待たされたら(忙しくて出せないのではなく、出せるのに意図的に出さない)、途中で店長を呼びつけて文句を確実に言っていただろう。 生意気なことを言おうものなら、ビンタでもくれていただろう。 それでも判らなければ、机ごと料理をひっくり返していただろう。 それをやるべきだとは思わないが、これでよかったのだろうか。 私は、紳士然と振る舞い、笑顔を残して爽やかに店を離れた。 これで良かったのだと、納得させている自分がいる。 さらに後記 半年も経たない9月下旬。 この店の前を通ったら、無くなっていた。 すでに違う店が営業していた。 |