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2007年04月22日(日)・「俺は、もてる??」
 私は、普段電車をあまり使う事がない。
 先日、久しぶりに渋谷から東横線に乗ったとき。

 ??・・・・なぜか?

 周辺多数の女性がチラチラと私を見る。
 皆何か言いたげなような・・・・・そんな気がするのは・・・・思い過ごし?
(今日は喪服とはいえスーツでビシッと決まってるからな、ふっふっふっふ)

 ちら見女性。
(コートも中々良いだろ、うっふっふっふ)

 また別の女性がチラリと見る。
(最近減量して痩せたしな、むっふっふっふ)

 後ろの女性が胸を俺の肘の辺りに押し付けてくる。
(随分サービスが良いじゃねぇか今日は、ぇえ)

(クソ、この場にカミさんとガキがいなきゃ・・・・・・なんかもっといいことがありそうな・・・・・)
(それにしてもそういえば今日は女性が多いな)
(ま、こんな運の良い日もあらぁな)

 自由が丘の駅で人波に合わせていったん下車。
 多数の女性が俺に視線を送る。
 そんな視線を背中に感じながら、
(オイオイ!そんなに見つめるなよ、すぐ戻ってくるから)

 父と中学生娘と思しきカップルが俺の前を電車に乗り込む。
 続く私ども一家。
 父と中学生娘カップルの父が、いきなり踵を返して降りようとする。
(馬鹿ヤロー、さっさと乗りやがれ。発車ベルが鳴ってんじゃねぇか)
 押し込む私。
 父、流れに逆らう事をあきらめ乗り込む。

 父、何故か伏目がちに下を向く。

 再び視線の嵐。
(ふっふっふっふ、はっはっはっは)
(―――・・・・?)
 だが、今度の視線は、さっきよりキツイ・・・・・様な気がする。
(―――なんか変だな)
(ど〜〜〜も、おかしいぞ)

 そのとき、私の視界にドア近くに張られた一枚のシールが飛び込んでくる。

 字を読む。
 ・・・・なになにぃ・・・・、
「女性専用車両」

 文字が、脳内ズームアップ作業ででかくなった。



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