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2002年10月29日(火)・「負けるな平蔵!」
 金融経済ナントカカントカ大臣の竹中平蔵という男が、大不況日本国経済の大手術を行おうとしている。  しかし、猛反対にあってその案は潰されかかっている。

 俺は、思う。
 誰しも痛い思いをするのは嫌だ。
 しかし手術をすれば、血が流れるのは当然だろう。

 自分の票集めや、金に目のくらんだ政界財界の魑魅魍魎達が、色々理屈をこねまわして反対している。

   曰く
・「(失敗した時に)政治責任を取る必要が無いから、そんな事をいえるのだ」

 政治責任て、一体なんだ。
 おれは、政治家の責任とかを論ずるとき、自らの生命をどこまで賭しているか。死ぬ覚悟があるかという事だといってもいいと思う。
   それは、正しいと信じている道に対しての事であって、決して個人や特定団体、特定業界の利益や保護を求めるものであってはならない。
 反対している人々は、日本国全体を良い方向に導く最善の方向を考えているのか。どうしてもそうは思えない。
 大体、やる前から責任問題云々言う事は、失敗する事を前提として物事を考えている。このような考え方では、成功するものも失敗するのだ。

 曰く
・「そんな事(大手術)をしたら、日本が混乱する」

 混乱する事を恐れてはいけない。
 わざわざ混乱を招く必要は勿論無い。しかし荒波に出ることを恐れてはいけない。
 弱肉強食、潰れるところは潰れる。これは自然の摂理だと思う。
 勿論、俺の店だって例外ではない。


 以前「公的資金投入」という訳のわからん切り札切って、一度失敗に終わっているのにまた同じ事をするのかと私は聞きたい。
 銀行とか、ゼネコンはじめ、苦しいといわれる大企業は、皆今でもいい給料もらって、いい退職金もらっているではないか。
 苦しいという企業の人間が、みな家賃の安いアパートに住み、全社員給料は20万円以下、役員報酬役員退職金は100%カットというなら、まだ話しの聞いてあげ様も有る。  良い物喰って、良い物着て、豪邸に住んでいる役員や元役員連中の存在を、どう説明してくれるのだ。
 会社の金は無くなったが自分の財産はタップリあるなんて、どんな詭弁を使っても許されるものではない。
 中小企業の経営者などは、自分の給料など無いというのが多々見受けられるではないか。
 給料カットしていますとかリストラしていますなんて言っても、若手や中堅ばかりで、ごっそり給料を持って行ってる幹部、役員、名誉職の処遇は甘いんじゃないのか。
 出世して偉くなり役員や会社側になるという事は、それなりのリスクを背負うべきものなのに、自分の既得権の保全ばかり行っているではないか。
 そういった企業に何故銭をくれてやるのだ。
 俺には理解出来ん。いや、理解する事を拒否する。



 銀行や大企業がばたばた倒れて、街が失業者であふれたっていいじゃないか。
 街には強盗やかっぱらいが溢れて、皆自分の身は自分で守ら無ければいけない事を切実に感じる。
 そんな混沌とした状態の中から自力で民衆は這い上がってくる。前よりも一段と強くなって。

 それでは、いけないのか。

 大体、職が無い職が無いとか言ってるけど、分厚い求人誌は毎日発行されているではないか。
 バブルの時代を生きてきた者にとっては、安い給料は考えられないのかもしれないが、そこには現実を受け入れる強さが要求されると思う。
 みな、うすうすは分かっていても、夢から覚めたくは無いのだ。
 また、直ぐに良い時代が来ると淡い期待を抱いているのだろう。

 しかし、もしその淡い期待を現実の物としたいのならば、やはり大手術が必要だと私は考える。

 仏ルノー傘下に入った”日産”の例を見れば分かりやすいではないか。
 外国からきたカルロス・ゴーンとか言うおっさんは、いらん物(者)をバサバサぶった切って、日産をあっという間に再生させたではないか。
 工場閉鎖、人員削減、仕入れ原価削減等大胆に行った結果、今また日産は元気になりつつあるではないか。
 切られた人間がいたりして、不平不満も沢山あった事と思うが、やり遂げた結果、日産は生き返った。

 そして、その事が今後の雇用や景気推進に繋がるであろうと、私は考える。

 日本国も、血を流す覚悟で大胆な政策を展開しなければ、いけない。
 もはや今の日本国の傷を覆い隠すような絆創膏は、無い。


 だから、
「行け平蔵!」
「負けるな平蔵!!」




ところで平成大不況と日本人は大騒ぎするが、世界的に見ればまだまだ良い生活していると思う。
 


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